さいゆーきの日々徒然。

ただ思ったことを書いてくだけです。

人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

今回は昨年話題になった書籍、ふろむだ著

「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』できまっている」

について簡単に書こうと思います。

 

今更感満載ですが最近読んだので、ご紹介します。笑

 

 

錯覚資産

まず、この本は「錯覚」というものに重点をおいて書かれています。

錯覚の例として、ブッシュ大統領に関する内容が挙げられています。

 

9・11の同時多発テロが起きた際、その後の対応によりブッシュ大統領のテロ対策に関する支持率が上昇しました。

注目すべきは、このとき経済政策の支持率も上昇したということです。

 

つまり、人間はプラスイメージを引き起こすものにつられて、その人物が「全体的に優秀」であると勝手に錯覚してしまうのです。(これをハロー効果という)

 

このように、錯覚は資産として働くことからこれを「錯覚資産」と名付けます。

 

アメリカドラマ「SUITS」の弁護士ハーヴィー・スペクターは、会社の夕食会を企画していた部下のマイク・ロスに対して

「入社当時、仕事熱心だとみなに印象付けた。今じゃ、何時に来ようが誰も俺の能力を疑わない。第一印象が大事だ。しくじるなよ。」

といいました。ハーヴィーはその後評価され、事務所内での地位を高めてきます。

 

 

このように、錯覚資産を使って周囲に優秀だと思わせることにより、より高く評価され、物事がうまく運ばれていくのです。

 

 

 

 錯覚が実力も向上させる?

結局、錯覚させてるだけなら優秀じゃないのがすぐにばれるのでは?

多分皆さんそう思いますよね。

 

しかし、錯覚タイプの人は実力タイプの人に比べより早く周囲に評価されます。

すると、より早く良いポジションや、成長のチャンスに恵まれます。

すると、それを利用して錯覚タイプはみるみる実力をつけていきます。

 

 

つまり

 

錯覚資産はより良い成長環境へと導いてくれるのです。

 

さらに周りより実力をつけた錯覚タイプの人は、その実力と錯覚資産でさらに良い環境を手にするといったループをつくることができます。

このループによって、錯覚タイプに人はどんどん周りとの差を大きくしていきます。

これが、錯覚タイプが実力もあげていくメカニズムです。

 

 

 

現実は思いのほか運の要素が大きい

「成功しているときには少し立ち止まり、自分の実力による部分がどれくらいなのかを考えることが大切です。なぜなら、私たちは勝っているときには運の要素を小さく見がちだからです。」

これは、最近ツイッターで話題のポーカー世界一にも輝いたリヴポエリー氏の発言です。

 

この発言と同じように、この本の著者も運の大きさについて述べています。

 

私たちは上手くいく人はみな実力があるからだと思いがちです。

しかし、実際は思っているよりも運の要素が大きく影響を及ぼしていると著者は言います。

そして、私たちは運の要素が大きいといわれても、直感的に実力による部分が大きいと錯覚してしまうのです。

 

「あの人は昔から才能があった、努力をしていたからなすべくして成功した」

といったように、実力があったから成功したと思うケースも多くあると思います。

しかし、著者は才能についてひとこと。

 

未来のヒットが、過去にさかのぼって、現在のあなたの才能のあるなしを書き換える

 

こう述べています。

つまり、結局運がよく成功した場合、あとから実力・才能があったという評価にかわるのです。

 

 

 

運の運用をコントロールする

では、実力よりも運の要素が大きいと分かったうえで何をしなければならないのか。

運はコントロールできるものではありません。

なので、運の運用をコントロールすることが大切です。

 

ここで、もっとも簡単なことは

「確変」が入るまで小さく賭けること。

 

ハロー効果が得られそうな仕事や役回りに手を上げ、いろいろチャレンジしてみる。

成功するかどうかは結局運次第だから、チャレンジするしかありません。

 

サイコロで当たりを出すのに一番効果的な方法は、たくさんサイコロを振ることです。

 

そして、たまたまの成功でハロー効果を手に入れたら、それを利用してより良い環境を手に入れる。

 

 

特に、具体的な数字が作れそうなものはハロー効果が得られやすいです。

例えば、日本でのTOEICなどは、点数と実用性が必ずしも一致しているとは限りません。

英語で全くコミュニケーションが取れなくても高得点を取れる人がいる反面、コミュニケーションは取れるが点数がそれほどの人もいます。

 

しかし、「TOEICの点数が高い=英語でコミュニケーションができる」と思われ、英語を用いる環境に置かれた人は、必然的に英語力は向上していくでしょう。

 

このように、「運の運用」を利用することで錯覚資産を獲得し、人生を良い方向へ運んでいけるのです。

 

さいごに

この本には、紹介したことの他にも「錯覚」について書かれているので是非読んでほしいです。

もちろん、この内容に頷けない人も多くいるであろうことはよくわかります。

実際、私もすべては納得できません。笑

 

しかし、少なくとも今回書いたように、運の大きさをよく考え、それによってよい環境を手に入れていくことは大切だと感じました。

 

そして、もちろん実力をつける努力を怠ることをしてはいけないと思います。

実力と錯覚資産が伴う人が最強ですからね。笑

 

今回、ここまで読んでくださった皆さんはぜひ、自分の「運」と「錯覚資産」による恩恵を見つめなおし、これからの行動の指針にしてほしいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

人の変化はグラデーション

 

なんか臭いタイトルですね。笑

今回僕が言いたいことは

 

0か1しかないロボットのような人はもったいない!!

 

という話です。笑

これから書く内容を少し頭に入れて普段の生活を過ごしてほしいと思います。

 

 

さて、皆さんの周りにはアドバイスや意見に対して、すぐに否定したり文句を言ったりして反発する人はいないですか?

「そんなの綺麗ごとだ!」「できるわけない!」

などなど、、、

 

まあ、実際無理なことはあるでしょう。

しかし、不可能と断言できないようなことをはじめから諦めてしまうのは、もったいないし変化は得られないと思いませんか?

 

そのような、いきなり否定したり、文句を言ったりする思考をある種のネガティブさと捉えて、ネガティブ方向思考と僕は呼んでいます。

 

このような人たちは、出された意見に対して、「できる」「できない」の二択の答えしか持ち合わせていないのです。

だから、ありえないことへの反発は即答になります。笑

 

 

例えば、僕は普段の生活の中で強く意識していることがあります。

それは”経験にポジティブな意味付けをする”ということです。

 

しかし、

「この考え方したほうがいいよ!」

とおすすめしたところで、おそらくみんなは

「そんなになんでも前向きに考えられるわけない」

と言って、意識すらしてくれないでしょう。

 

それは、聞いたときに「できる」「できない」しか選択肢がないのです。

そして、その二択を迫られて、「できない」を選択しているのです。

 

つまり、”1”が無理だから”0”を選ぶのです。

 

 

でも、このポジティブに考えることって僕も常にできるわけじゃないんです。

少しづつ小さいことからこの考え方をするように心がけることで、この考えをできる機会が多くなりました。

僕の中では、0と1の間には連続的な値が存在し、その値を大きくしていくことが可能なのです。

 

そう、つまり変化は徐々に訪れる、グラデージョンなのです。

このグラデーションの状態に気が付くことが何においても重要だと僕は感じます。

 何かの勉強であったり、考え方であったり、自分自身の成長であったり、何においても変化は少しずつです。

 

 

現状に不満があるなら、改善がしたいなら不可能のように思える1への答えを0.1、0.01ずつでも高めていく意識が大切です。

高いビルの屋上まで、いきなり登れと言われたら不可能に感じるでしょう。

しかし、そこに多数の階段があることに気が付けば不可能ではないことに気が付きます。

 

僕も、このグラデーションに気付いたことで、どんなことも今は成長の途中であると考えることができるようになりました。

いつかは、望む場所に行けるはずであると考えることができるようになりました。

この考えによって、少しですがうまくいかないことも楽しく感じるようにもなりました。

結果、少し行動力がつきました。笑

 

 

これを読んでくださったみなさんもぜひ、変化は徐々に訪れるものだと考え、少しずつ様々なことに取り組んでほしいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

決断のお話〜チャンスにはドアノブが付いていない〜

今日は金曜日でした!(独特なはじまり方)

ということで、金曜ロードショー

ちはやふる-結-」を見たんです。

 

ふつうに面白かった!笑笑

 

青春!!って感じで、何かに夢中になれる人は本当に素敵だと感じました。

たまたま上の句、下の句の前作2つを見ていたので助かりました。

 

 

今日のタイトルの副題

「チャンスにはドアノブがついていない」

はそこで出てきた言葉になります。

この言葉かなり胸に来ました。笑

それと同時に"決断"に関して、自分の得た知識、考えが浮かんできたのでまとめることにしました。

 

 

 

○チャンスには飛び込む!

前述の

「チャンスにはドアノブがついていない」

とは

 

チャンスは自分ではなかなか開くことができない。誰かが開いてくれた時に飛び込むことができるかどうか

 

ということを表現しています。

よく考えてみると確かにチャンスを自分から作ることはなかなか難しく、かなり運に左右されます。

そんな、滅多に来ない偶然のチャンスを逃していてはいい結果を生むことはとても難しいのです。

つまり、

 

チャンスには大胆に攻勢に出る!

 

ということが重要。

 

人間はどうやらデフォルトを重視し、現状維持を選ぶ傾向が高いそうです。

それが故に、チャンスが来ても動くことをためらってしまう方も多いでしょう。

しかし、現状維持では自分自身の成長には決してつながりません。

 

「迷ったら少し勇気のある方を選ぶ」

 

これは、僕の好きな言葉の1つです。

なにで知ったかは忘れましたが、僕が迷った時の指針となる言葉でもあります。

 

少しの勇気を出すことが自分の成長を促してくれると僕は感じています!!

そして、これは次の項目にもつながります。

 

 

 

決断経験は人を成長させる

Ameba関連の事業でおなじみのサイバーエージェントをみなさんはご存知でしょうか?

 

サイバーエージェントでは年に1度、年齢も経歴も関係なく全ての人に新事業のプレゼンをしてもらいます。

ここで、選ばれた1人が新事業の社長になることができるそうです。中には新卒や入社前の内定者までいるとのこと。

 

この狙いはサイバーエージェント藤田晋社長曰く、

 

「決断経験が多い人ほど早く成長する。社長になると、自分で決断しなければならないことが増える。」

 

と言っていました。

 

つまり

 

決断の機会を増やしていくことが成長には不可欠である。

 

ということです。

そして、その決断に用いる勇気と行動力がこそが大切だと私は思います。

 

 

「この人すごい!!」と思う人は、勇気があり、決断が本当に早いイメージがあります。

優柔不断で判断が遅い人は時間的にも無駄が多いですし、なんだか頼りないですよね。

 

テキパキ決断をしていく自信と判断力はこのような機会を経ることによって身につくのでしょう。

そして、そのためにもたくさんの経験が必要ということにもつながります。

 

自分から"決断を増やす"という"決断"をしていくことが大切なのではないでしょうか?

 

○さいごに

正直今回書いたことは、自分への戒めでもあります。笑

偉そうなことを書きましたが、僕はリスクをあまり取らないタイプであり、行動力があるとは言えません。

 

しかし、今回の内容は実際に思っていることです。

こんな風に動くことができるようになりたいという目標です。

 

"勇気ある決断をした"ということは成長につながります。

それが、成功だろうと失敗だろうとその決断はあなたを1つ前に進めたと言えます。

なので、躊躇わず勇気のいる決断をして欲しいです。

 

今回何か感じるものがあった人は是非僕と一緒に挑戦していきましょう!!

 

 

 

 

 

できる人は返事が早い。

いきなりですけど、LINEの返事遅い人いますよね〜〜。

なんでもないやりとりなら全然いいんですが、急を要するものや、重要なことでさえ何日間も返事がない人がいます。

それでいて、他のSNSでは投稿しているんですよね。

重要な案件に関しては

 

こっちに迷惑かかってるから!!

 

ってなるんですよ!(怒)

返事がないと進められないこともありますから。

 

 

と、まあ文句を言いたいわけではないんです。笑

 

今回は

できる人は返事が早い!

ということについて書きたいと思います。

素早い返答は、相手に迷惑をかけない以外に自分にとってもメリットがあるということについてお伝えしようと思います。

 

 

まず、返事が遅くなる原因ってなんでしょうか?

 

・通知に気付かない

・他のことで忙しい

・内容について本人が重要だと思っていない

・めんどくさい

 

と、いったところでしょうか?

 

通知に気付かない場合は、他人に迷惑をかけているのなら気付きやすい仕組みを作ればいいだけの話です。

また、返事ができないくらい忙しい場合は仕方ないですし、そこまで返事を強要するのは酷でしょう。

 

そして、相手と自分で重要度が異なる場合。

自分にとって重要、緊急でないからといって相手にとっても同じだとは限りません。

自分にとって重要でないから返事をしないのは、ただただ相手のことを考えられない人であり、このような人はシンプルに普段の行動から他人に迷惑をかけているのでしょう。

 

連絡が来たら、自分の返事が遅いことによって相手がこうむる被害をよく考えるべきです。

これは、人間関係にも関わってきますから意識すべきことでしょう。

返事がとても遅い人よりも、早い人の方が信頼感も増し、連絡する気になりますよね。

 

 

 

問題は次の理由。めんどくさいから。

まあ、一応「返事をする」という行動を多少なりとも伴うため、めんどくさいという感情が湧くのはおかしなことではないのでしょう。

 

では、なぜできる人は返事が早いのか?

 

それは

やらなければいけないことをためると面倒になることを理解しているからです。

普通に生活していれば、やらなければいけないことは山ほど出てきます。

 

できる人はそのやらなければいけないことの消化が上手いのです。

頭の中に、あれもこれもと入った状態では効率よく動くことは難しく、ミスも出てきてしまいます。

常に頭に余白を作ることが大切です。

 

そのためには、やらなければならない物事のうち、すぐに消化できるものはさっさと済ませてしまうべきです。

そして、頭のより多くの部分を他の重要なことに回すことで、物事の効率化を図ることができます。

 

また、やる気は時間が経つほど低下します。

連絡が来てからの時間が経てば経つほど返事をする気も失せていきます。

なので、連絡が来た瞬間に返事をすることが、最もエネルギー消費が少なくて済みます。

 

 

つまり、できる人というのは

面倒をためない

最小エネルギーでの動き出し

を理解しているからこそ返事が早いのです。

 

この2つを理解することで、次々に来る物事を消化していき、行動に余裕を持つことができます。

 

また、これは何も返事に限った話ではありません。

今日中に済ませなければならない課題がたくさんある場合、まず早く簡単に終わることから済ませた方が効率がよく、高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

 

 

つまり、端的に表してしまえば、できる人は面倒を後回しにしないというシンプルな理由にまとめることができます。

 

 

ただ、勘違いして欲しくないのは、どうでもよい内容に素早い返事を求めているわけではありません。

というか、むしろ逆に僕はそれは反対です。笑

 

お互い重要でないやりとりに自分の時間を使われてしまうことで、自分のやりたかったことができないという事態に陥ってしまっては勿体無いですから。

 

今回、僕が言いたかったことは他人に迷惑をかけず、自分の面倒も素早く消費した方が良いということです。

 

みなさんもこの意識を持って、日々行動してみてください!

イシューからはじめよ

今回は安宅和人氏著

「イシューからはじめよ」

について軽く書きたいと思います!

 

こちらは有名な本で、僕は大学生のうちに読むべき本をネットで調べた時にヒットし購入しました!

一年以上本棚に寝かしていましたが、最近読んでかなりいい内容だと感じたので紹介したいと思います。

 

内容は生産性を上げる為の問題設定の仕方と、解決法について書かれた本です。

 

正直、簡潔にまとめるのがなかなか難しく、要約できそうにありません。笑

なので、今回は

問題解決へのアプローチ、考え方のコツ

としてなるほど!と感じたふたつを紹介したいと思います。

 

 

・「言葉」にする

まずひとつ目は何でも言葉にすること。

これは以外と怠りがちで、多くの人が軽視しているものです。

頭では理解できている、把握していると思っていても言葉にできないことがたくさんあります。

そのような物事の多くが深く理解出来ていないことが多いです。

 

本書にも書かれていますが

人間は言葉にしない限り概念をまとめることができません。

出来事や考え方を言葉にできないと、人はしっくりこず、納得も記憶もしにくくなります。

うまく言語化出来ていない文章では説得力を持ち得ないのです。

そして、言葉にできない物事は頭に残りにくく、すぐに忘れてしまいます。

 

よく、「語彙力が無い」と言っている人がいますが、どちらかというと「言語化能力が無い」という言い方が正しいのかと僕は思います。

 

なので、感じたこと考えたことはすぐさまメモを取る癖をつけたほうがいいです。

そうすることで、理解を深め、記憶の定着を高めることができます。言語化の上達にもつながります。

 

また、言葉にするときのポイントは以下の2点。

 

・「why」より「where」「what」「how」で言葉にする。

 

「なぜ〜か?」という考え方は、問題のフレームが曖昧で、アプローチの仕方が定まりにくいです。

「何が〜か?」:主語の固定

「どこで、どこを〜か?」:場所の固定

「どのように〜か?」:方法の固定

上のように一つの軸を固定することによって、枝分かれするように問題解決を進めることができます。

 

・比較表現を入れる

「より大きい」「より高い」「より効率が良い」

など、よく使う表現ですが何に比べてどれくらい違うのか。

これは、比較するものがあって初めて把握できるものであり、しっかり比較することで改めて違いが分かります。

 

 

この、言葉にするということは僕がこのブログを始めたきっかけでもあります。

 

 

・仮説を立てる

二つ目は仮説を立てること。

「こんな感じのことを決める」

では、上でも書いたように

フレームが曖昧になりがちです。

 

主語、場所、方法などを固定し、強引にでも仮説を作って考えた方が効率よく進みます。

「〜の市場はどうなっている?」よりも

「〜の市場は規模が縮小しているのでは?」

など、

具体的な柱を一本ずつ立てていき、そこから派生するように思考を進めていく方がまとまりがあり、体系的な考えが自分の中に出来上がります。

 

具体例を抽象化していったり、規模を大きくしていくのが良いと僕は思います。

 

 

 

長くなりましたが、要するに上の2つは問題のフレームを明確にするため、思考プロセスを確立させるために必要だと言えます。

 

何から考えたらいいのかわからないということが日常にたくさんあります。

そのような物事に対するアプローチとして大いに役立つ内容だと思ったので今回紹介させていただきました!

 

是非、気になった方は一読してみてはいかがでしょうか!

卒コンがありました。

こんにちは!

今回は全くのプライベートの話をします。

なので、僕の関係者の方向けのものになるのでよろしくお願いします。笑

 

先日、サークルの卒コンがありました。

僕にとってサークルは四年間の大学生活の中心にあったものでした。

いろんなスポーツをするサークルで、かなり大規模なサークルです。

その分、多くの人たちとの関わりがありました。それも3つ年上から3つ年下まで。

もちろん、性格が合わないような人もいますし、話したことない人もたくさんいます。

 

そんな、サークルの卒コンには先輩後輩たくさんの人が来てくださり、朝まで飲み明かしました。

 

 

そして、それが終わった今すごく後悔しています。笑

それは、もっと話したかったということ。

大人数が集うからこそ、すべての人と話すことが難しい状況ではありましたが。

 

僕はもともとあまり話すのが得意な方ではなく、飲み会などもそこまで好きではありませんでした。

自己開示も苦手で、それもあって仲がいい友人を作るのがお世辞にも上手いとは言えません。

 

しかし、嬉しいことにたくさんの人からもっと話したかった、仲良くなりたかった、遊びたかったと言ってもらいました。

それを聞くと、いろんな人と仲良くなりきれず終わってしまうことが本当に惜しいと思いました。

いろんな考え方、出来事、エピソード、価値観たくさんのことを吸収できたはずなのに。

もっと、相手を知ろうとする努力、話そうとする姿勢が必要だったと思いました。

 

昔、中学生の頃に読んだ本の中で心に響いたものがありました。

それは、

「よく知りもしないことを勝手に嫌いだと決めつけるのは良くない。だから、嫌いだけどちゃんと調べて改めて嫌いだとわかる。」

みたいなニュアンスのもの。

 

これは当時の僕はなかなか衝撃を受けました。笑

それ以来、良く知りもしないことに文句や不満を言うことはあまりしないようにはしてきました。

 

ですが、今思うとよく知りもせず関わってきて仲良くなりきれなかった人がとても多いと痛感しました。

もっと、相手を知ろうとする一歩が踏み出せなかった四年間が本当にもったいなかったと感じました。

 

終わりが来てようやくその惜しさに気付きました。コミュ障なんて言ってる場合じゃありませんでした。

素敵な人がたくさんいたのに。

 

だから、これからはそんな後悔しないようにしようという決意を固めました!!

だから、これを読んでいる知り合いの皆さんは卒業までにどうか僕と話してください!笑笑

 

 

 

なかなかに感傷的になってしまいましたが今回はこんな感じで。笑笑

 

この文章をここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

アルジャーノンに花束を

ダニエル・キイス

アルジャーノンに花束を

を最近読んだので感想書きたいと思います!笑

 

この本は世界的にも評価されている作品であり、1960年にヒューゴー賞短編小説部門、長編化された後1967年にネビュラ賞を受賞しています。

 

正直、僕は最近まで山Pがドラマしてたくらいしか知りませんでした。笑

ですが、このことを知って気になったため読んでみました!

 

内容をざっくり書きます。

主人公は32歳になっても幼児並みの知能しか持たないチャーリィ・ゴードン。

そんな彼にビークマン大学の先生たちが頭をよくする手術をしてくれるといいます。

チャーリィは白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を行い、やがて手術によって知能を向上させていきます。

頭の良くなったチャーリィは今までわからなかった物事を理解できるようになったことで、愛や憎しみなど、人間自体の理解も共に深めていくのです。

 

僕はこの作品をハヤカワ文庫の小尾芙佐さんの訳で読みました。

ダニエルキイスの原作ではチャーリィの知能を表すために英語の綴りや文法がめちゃくちゃに記されているそうです。

日本語訳では、ここの表現をひらがなや漢字、テニヲハを工夫することによって世界観を崩すことなく翻訳されており、とてもびっくりしました!笑

 

この作品読み終えてはじめに思ったこと。

それは

 

「タイトルのセンス良すぎ!!!」

 

というところです。笑

知能が欲しくて賢くなったチャーリィは皮肉なことに、知識によって苦しめられてしまうのです。

 

知識を増やしていくチャーリィに対してキニアン先生が言った言葉に次のようなものがあります。

「学問の様々な分野がいかに関連しあっているかがわかるようになる。

巨大な梯子の段々のように、それぞれの段階で。あなたがそれを一段ずつ登っていくにつれて、まわりの世界がもっともっとひらけてゆくのよ」(P.129)

 

この例えすごくわかりやすく、イメージしやすいですよね。

でも、その梯子から見える世界はチャーリィにとって決して美しいものばかりじゃなかったのです。

 

「周りが笑っている。だから、周りは僕といて楽しいんだ。仲良しなんだ。」

知能が上がるにつれてチャーリィはそのような笑いの裏に隠れた心情を読み取ることができるようになってしまいます。

 

そして、知能が大人になっても心はその成長に追いついていません。

ここで、彼は孤独を知るのです。

そんな中で唯一の仲間と言えたのはネズミのアルジャーノンだったのでしょう。

 

そして、物語終盤。

アルジャーノンを見ながら、苦しんでいくチャーリィの姿は本当に辛い気持ちになりました。

 

僕は、知識は物事の側面を補うことでより楽しみを増やしていくものだと考え、意欲的に取り入れるようにしてきました。

しかし、それが必ずしもいいことではないと本書ではたくさん書かれています。

 

「知識を得ることができれば幸福を得られるとは限らない」

「他人に対して思いやりを持つ能力がなければ、そんな知識など空しいものです」

 

特に、胸に刺さったのは次の2つ。

 

「あんたがたの大学では、知能や教育や知識が、偉大な偶像になっている」(P.363)

「金や物を与える人間は大勢いますが、時間と愛情を与える人間は数少ないのです」(P.337)

 

前者。その通り。

頭いい人は偉い人。そんな認識ありますよね。

物知りに憧れていた僕は、後ろから殴られたかのような衝撃をくらいました。笑

 

後者。その通り。

人は利益ばかり考えて、人に寄り添おうという気持ちはやはりどこか足りないのかもしれないと感じました。

 

そして、最後に考えさせられた言葉を1つ。

 

「特別という用語は授けられたものと奪われたものという忌まわしいレッテルを避けるために用いられる民主的用語」(P.232)

 

特別ってなんだか少しいい意味だと思っていましたが、必ずしもそうじゃないんだなと感じました。

今後、ごまかしの民主的用語って何があるか少し考えていきたいと思います。

 

 

世界の見え方は知識によって異なり、綺麗な世界も汚い世界も運んでくる。

そして、他人に対する思いやりを持たないとそんな知識は役に立たない。

それを強く感じた本でした。

 

とても長くなってしまいましたが、世界的な名著、ぜひ読んでみてください!