さいゆーきの日々徒然。

ただ思ったことを書いてくだけです。

人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

今回は昨年話題になった書籍、ふろむだ著

「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』できまっている」

について簡単に書こうと思います。

 

今更感満載ですが最近読んだので、ご紹介します。笑

 

 

錯覚資産

まず、この本は「錯覚」というものに重点をおいて書かれています。

錯覚の例として、ブッシュ大統領に関する内容が挙げられています。

 

9・11の同時多発テロが起きた際、その後の対応によりブッシュ大統領のテロ対策に関する支持率が上昇しました。

注目すべきは、このとき経済政策の支持率も上昇したということです。

 

つまり、人間はプラスイメージを引き起こすものにつられて、その人物が「全体的に優秀」であると勝手に錯覚してしまうのです。(これをハロー効果という)

 

このように、錯覚は資産として働くことからこれを「錯覚資産」と名付けます。

 

アメリカドラマ「SUITS」の弁護士ハーヴィー・スペクターは、会社の夕食会を企画していた部下のマイク・ロスに対して

「入社当時、仕事熱心だとみなに印象付けた。今じゃ、何時に来ようが誰も俺の能力を疑わない。第一印象が大事だ。しくじるなよ。」

といいました。ハーヴィーはその後評価され、事務所内での地位を高めてきます。

 

 

このように、錯覚資産を使って周囲に優秀だと思わせることにより、より高く評価され、物事がうまく運ばれていくのです。

 

 

 

 錯覚が実力も向上させる?

結局、錯覚させてるだけなら優秀じゃないのがすぐにばれるのでは?

多分皆さんそう思いますよね。

 

しかし、錯覚タイプの人は実力タイプの人に比べより早く周囲に評価されます。

すると、より早く良いポジションや、成長のチャンスに恵まれます。

すると、それを利用して錯覚タイプはみるみる実力をつけていきます。

 

 

つまり

 

錯覚資産はより良い成長環境へと導いてくれるのです。

 

さらに周りより実力をつけた錯覚タイプの人は、その実力と錯覚資産でさらに良い環境を手にするといったループをつくることができます。

このループによって、錯覚タイプに人はどんどん周りとの差を大きくしていきます。

これが、錯覚タイプが実力もあげていくメカニズムです。

 

 

 

現実は思いのほか運の要素が大きい

「成功しているときには少し立ち止まり、自分の実力による部分がどれくらいなのかを考えることが大切です。なぜなら、私たちは勝っているときには運の要素を小さく見がちだからです。」

これは、最近ツイッターで話題のポーカー世界一にも輝いたリヴポエリー氏の発言です。

 

この発言と同じように、この本の著者も運の大きさについて述べています。

 

私たちは上手くいく人はみな実力があるからだと思いがちです。

しかし、実際は思っているよりも運の要素が大きく影響を及ぼしていると著者は言います。

そして、私たちは運の要素が大きいといわれても、直感的に実力による部分が大きいと錯覚してしまうのです。

 

「あの人は昔から才能があった、努力をしていたからなすべくして成功した」

といったように、実力があったから成功したと思うケースも多くあると思います。

しかし、著者は才能についてひとこと。

 

未来のヒットが、過去にさかのぼって、現在のあなたの才能のあるなしを書き換える

 

こう述べています。

つまり、結局運がよく成功した場合、あとから実力・才能があったという評価にかわるのです。

 

 

 

運の運用をコントロールする

では、実力よりも運の要素が大きいと分かったうえで何をしなければならないのか。

運はコントロールできるものではありません。

なので、運の運用をコントロールすることが大切です。

 

ここで、もっとも簡単なことは

「確変」が入るまで小さく賭けること。

 

ハロー効果が得られそうな仕事や役回りに手を上げ、いろいろチャレンジしてみる。

成功するかどうかは結局運次第だから、チャレンジするしかありません。

 

サイコロで当たりを出すのに一番効果的な方法は、たくさんサイコロを振ることです。

 

そして、たまたまの成功でハロー効果を手に入れたら、それを利用してより良い環境を手に入れる。

 

 

特に、具体的な数字が作れそうなものはハロー効果が得られやすいです。

例えば、日本でのTOEICなどは、点数と実用性が必ずしも一致しているとは限りません。

英語で全くコミュニケーションが取れなくても高得点を取れる人がいる反面、コミュニケーションは取れるが点数がそれほどの人もいます。

 

しかし、「TOEICの点数が高い=英語でコミュニケーションができる」と思われ、英語を用いる環境に置かれた人は、必然的に英語力は向上していくでしょう。

 

このように、「運の運用」を利用することで錯覚資産を獲得し、人生を良い方向へ運んでいけるのです。

 

さいごに

この本には、紹介したことの他にも「錯覚」について書かれているので是非読んでほしいです。

もちろん、この内容に頷けない人も多くいるであろうことはよくわかります。

実際、私もすべては納得できません。笑

 

しかし、少なくとも今回書いたように、運の大きさをよく考え、それによってよい環境を手に入れていくことは大切だと感じました。

 

そして、もちろん実力をつける努力を怠ることをしてはいけないと思います。

実力と錯覚資産が伴う人が最強ですからね。笑

 

今回、ここまで読んでくださった皆さんはぜひ、自分の「運」と「錯覚資産」による恩恵を見つめなおし、これからの行動の指針にしてほしいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。